公務員獣医師はホワイト?仕事内容を実際の現場から紹介

この記事は、Vets Indexのキャリア相談員の黒川先生との対談動画です。

本記事にかかれていることはこちら!

  • 地方・都市など自治体によって業務量が異なる
  • 所属部署によって申請関係の法律知識が必須
  • 対応時は言葉選びに最善の注意を払う必要がある

黒川先生のプロフィールはこちら

黒川雄介(クロカワユウスケ)

ミニイク株式会社CEO 獣医師

大学卒業後、震災後の石巻にある小動物病院に入社し、臨床獣医師として復興に携わる。その後、転職し、5年間保健所獣医師として動物愛護業務等に従事。川口市の中核市移行に伴う保健所立ち上げメンバーとして参画した際には環境衛生分野の筆頭担当として活躍。令和2年6月に退職し、ミニイク株式会社を創業。

※なお、本記事に記載の内容は登壇者の主観が入りますので、参考程度にされますようお願いいたします。

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公務員獣医師の区分

インタビュアー

小動物臨床と公務員獣医師のどちらもご経験がある黒川先生に、向き不向きについてお伺いしたいと思います。

地方公務員・国家公務員それぞれ特徴があるかと思いますが、公務員獣医師さんの仕事内容は、どのようなものなのでしょうか?

黒川先生

公務員は地方公務員や国家公務員という区分で分けるよりも、農林水産系か厚生労働省系で区別するほうが理解しやすいかと思います。

横の繋がりが「農水系・厚労省系縦の繋がりが「国・県・市」となり、これだけでも全く異なります。

それに、一緒に働く人の気質がまったく異なってきますね。

内容的には、農水系が大動物系厚労省系が保健所・食品衛生・動物愛護などが獣医の主な仕事になります。

インタビュアー

保健所などがあるため、厚労省系のほうが農水系より馴染みがあると思うのですが、黒川先生は厚労省系の公務員ご出身でしょうか?

黒川先生

はい、厚労省系の公務員出身です。

農水系は家畜保健衛生(カホ)も含まれますね。こちらも保健所(厚労省系)と全く異なります。

流れている時間の感覚も違いますね。

公務員獣医師の実際の生活

インタビュアー

勤務場所によって異なると思いますが、黒川先生の公務員時代は毎日どんな生活でしたか?

黒川先生

私は愛知県の愛知県庁に行った後、埼玉県川口市の保健所の中核市の立ち上げを行い、その後に埼玉県庁に入り、そこから起業しました。

そのため、「県→市→県」という流れで、すべて保健所での経験です。

自治体によって、地方・都市かで業務量が異なります

最初に勤務した保健所は愛知県の中で最も忙しい保健所で、業務前に仕事をして、それでも17時には終わらず、状態的に18〜19時に仕事を終える状況でした。

また、緊急時、例えば食中毒などの事件があると土日関係なく仕事でした。

インタビュアー

いわゆる公務員=ホワイトというイメージとは異なり、残業や休日出勤もあったのですね?

黒川先生

そうですね、保健所では当然のようにありました。

インタビュアー

どんな業務に時間がかかるのですか?

黒川先生

1年目の時は、事務作業中心で処理しなければならない書類作成が多かったです。

時間ギリギリまで外の飲食店営業の監視に行き、帰ってきた後に報告書作成となると、どうしても時間外になってしまいます。

ただ、「この程度であれば次の日」ということもできるのですが、次の日も予定が詰まっていると、今日のうちに報告書を作成しないと自分が明日大変になるだけなのでやらざるを得ませんでした。

仕事に慣れてくれば、多少の時間調整はできると思います。

また、覚えておくよりも、記憶が鮮明なうちに報告書をまとめておきたい気持ちもありました。

2社目の中核市の時は、「環境衛生」で働いていました。

環境衛生には法律が13ほど存在し、覚える必要があってとても苦労しましたね。

インタビュアー

法律とは、どのようなものですか?

黒川先生

公衆浴場・旅館業法・美容・理容・クリーニング・プールなど。

市であれば墓地や水道も管轄だったのですが、詳しく理解していないと申請のたびに上司に怒られてしまいます。

常に勉強していましたね。

中核市の1年目は、朝6時に出社して夜は23時に退勤して土日も働きました

メンバーが揃っているとまた状況は変わってくるとは思うのですが……

公務員獣医師に求められる能力

インタビュアー

公務員獣医師に求められる能力は何なのでしょうか?

黒川先生

1番はコミュニケーション能力と苦情処理能力です。

そして、文章をミスなく作成する国語力です。

インタビュアー

事務作業が多いイメージなので、文章を正しく書くというのは分かるのですが、コミュニケーションやトラブル処理は日常的に多いのですか?

黒川先生

外部とやりとりを行うことはもちろんありますし、社内や保健所内など行政内でコミュニケーションを取るにも上司にお伺いを立てるなど、ズレがないように行動しなければなりません。

特に、市民や県民への対応には、特に気をつける必要があります。

言ってはいけないこと、余計なことを言ってしまうと揚げ足を取られてしまい、県知事や市長にまで報告が上がってしまった場合には結構な問題になってしまいます。

昔ほど、役所の人というだけで偉いとは思われていません。

その中で適切な言葉を使用して、苦情をいなすのは結構大変かもしれませんね。

インタビュアー

わりと精神的にすり減りそうですね。

黒川先生

自分が歳を取ってくると、タメ口で接してきたり、下に見てきたりするご年配の方は減ってくるとは思います。

そのため、新人の時はものすごく大変になることもあります。

1社目の愛知県の職場は地域的にも気性が荒いところだったので、口には出せないエピソードがたくさんありました……

川口市で働いていた時も違う大変さがあって、これも言えない話ですね。

埼玉県で働いていた時はわりと田舎のほうで、苦情の質が全く異なり、ノンストレスでした。

インタビュアー

都市部の公務員獣医師のほうが大変なイメージですか?

黒川先生

店舗数が多いことと、さまざまな人が集まっているので非常事態も多いかもしれません。

地元だと飲食店の方も顔見知りだったりするので、あまり指導などを言わない(言えない)ですよね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

就職・転職に悩む方にとって参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

Vets Indexライター